2021年クリスマスメッセージ    羽島キリスト教会牧師 奥田健一

「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」ルカの福音書2章11節

 日本社会でコロナの影響が現れてから、もう2年近くになろうとしています。秋口から新規感染者の数がめっきり少なくなって来ました。私は、これで終わるのではないか、と少し期待していました。しかし、世界の感染者数はむしろ増え続け、新しい変異株が世界中に広がっています。

いつ、終わるのだろうか。いつ、昔のように食事をしながらの集まりが再開できるのだろうか。そんな思いを何度も持ちました。みなさまも同じではないかと思います。

ただ同時に思います。すべてが昔のように戻るならば、私たちの人生は安泰となり、喜びに満ちたものとなるのだろうかと。若かった昔、楽しかった昔、からだが自由に動いた昔、経済的余裕があった昔。たしかにその時に戻れたならば、多幸感を感じるのかもしれません。

しかし、私たちのほとんどは、幸せな思い出と同時に苦い思い出をもっています。人を傷つけてしまった昔、欲望に負けてしまった昔、傷つけられて赦せない思いをした昔。それらの苦い思い出は、普段、心の奥底にしまいこんでいます。日々の生活の中には出て来ないかもしれません。しかし、何かのきっかけでふっと心に浮かんで、心が締め付けられるような感情に襲われます。ひょっとすると、今も昔の辛い思い出から抜け出せず、心もからだも弱っている方々もいるのではないでしょうか。

しかし、そんな私たちに神は聖書を通して告げるのです。

「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。」

かつて、そして今現在、辛い毎日を送っている私たちのために、かつての愚かな行いのために苦しんでいる私たちのために、人間の究極の苦しみである死を恐れている私たちのために、神のさばきを恐れている私たちのために、むじめな思いに満たされている私たちのために、そして本当の喜びと平安を求めている私たちのために救い主イエス・キリストは地上にお生まれになったのです。

この方を救い主(救助者)として受け入れる者は、新しい人生が始まります。かつてのそして今の罪は赦され、主イエスと父なる神とのいのちある関係に入ります。もうひとりぼっちではなくなるのです。また、人間関係も神の愛を知る中で、徐々に変わっていきます。このイエスがもたらす喜びについては、この短い文章では表し尽くせません。疑いや疑問もあるでしょう。そのような方はぜひ、教会で学び始めていただきたいと願います。

約二千年前に生まれ、十字架で死んで、三日目に復活された主イエスは、今も生きていて私たちに語りかけるのです。

「今日、救い主が生まれた」「イエスを受け入れる今日が、救いの日だ」と。

2021年のクリスマスのとき、あなたのために生まれた主イエスを受け入れていただきたいのです。

最後になりますが、みなさまの上に主イエスが与える喜びと平安が豊かにありますように。